一戸建ての建築費用の平均は?平均以下で注文住宅は無理?

一戸建ての建築費用の平均は?平均以下で注文住宅は無理?

家づくりの資金計画を立てる際には、何を目安に計画を立て始めるべきなのか悩まれることもあるのではないでしょうか?そこで参考になる数字が一戸建ての建築費用の平均です。

この中には注文住宅以外の住宅も含まれますので、どのようにこの数字を受け取り、自分たち家族の資金計画に参考にするのかということについて考えていきましょう。

一戸建ての建築費用の平均の目安となるデータ

一戸建ての建築費用の平均より価格を抑えたスタイリッシュな平屋

行方市の平屋|無垢材とスタイリッシュなコーディネイトが光る平屋

注文住宅は分譲住宅のように建築費が定まっていません。自由度が高い分予算の幅も大きく、プランの建て方、施工先の選び方によって建築費用が変わります。そこで、平均費用を知る為に、国土交通省住宅市場動向調査とフラット35の利用者調査のデータを見ていきましょう。

国土交通省住宅市場動向調査での建築費の平均

国土交通省が発表している令和3年度 住宅経済関連データの中に「建築工事費-注文住宅の建築費』があります。これは首都圏の平均的な数字なので、これよりも建築費が抑えられている地域もあると思います。ただ、土地の価格は首都圏と地方では大きな差がありますが、建築費にはそれほど大きな差はありません。

この調査では平成23年から令和2年までの建築費、延べ床面積、建設費単価が示されています。年によって上がったり下がったりはしていますが、最も建築費が高額で最も床面積が狭い年は令和2年です。令和2年度の建築費の平均は、3,510万円でした。

調査年
(年度)
23 24 25 26 27 28 29 30 令和元 2
建築費
(万円)
2,847 3,321 2,951 3,206 2,964 3,061 2,958 3,558 3,301 3,510
延床面積
(㎡)
118.6 122.6 120.9 132.7 113.7 113.3 120.4 116.9 117.2 113.1
建設費単価
(万円)
24.0 27.1 24.4 24.2 26.1 27.0 24.6 30.4 28.2 31.0

引用: 令和3年度 住宅経済関連データ <3>建築費及び地価の現状 注文住宅の建築費

参考資料:注文住宅の建築費

今年度はまだ発表されていませんが、ウッドショックやコロナによる資材高騰が続いている為、さらに平均的な建築費は上がっていると考えられます。

フラット35の利用者調査での平均的な所要資金

フラット35での所要資金とは、申込時点における予定建設費と土地取得費を合計したものです。その為、統計では土地付き注文住宅と、注文住宅の所要資金が分けられています。その上で、2021年(令和3年)にフラット35を利用して、新築した戸建て住宅の平均を見ていきましょう。

新築注文住宅の全国での平均的な所要資金 3,572万円
新築注文住宅の首都圏での平均的な所要資金 3,899万円
土地付き新築注文住宅の全国での平均的な所要資金 4,455万円
土地付き新築注文住宅の首都圏での平均的な所要資金 5,133万円
新築注文住宅の全国での平均的な面積 123.8㎡
土地付き新築注文住宅の全国での平均的な面積 111.4㎡

所要資金

申込時点における予定建設費と土地取得費を合計したものである。

建設費

主体工事費、主体工事に付随する電気、給排水、ガス設備、太陽熱温水器の各工事費、設計費、工事監理費、除却工事費、屋外附帯工事費、その他の経費の合計額(予定)である。

引用: フラット35 用語の解説

参考資料 2021年度 フラット35利用者調査

両方のデータを見比べると、令和2年度と3年度の差はありますが、現時点で平均的な床面積の戸建て住宅を新築する建築費用の平均は、およそ3500万円という結果がでています。

平均的な建築費用とは?

平均的な建築費用以下で建てられた平屋の開放的なリビング

行方市の平屋|解放感のあるリビングとアイランドキッチン

注文住宅を新築する家族には家族構成や暮らしに対する価値観、年収、働き手の人数など、それぞれ異なる事情があります。その為、建築にかけられる予算には大きな幅があります。

平均的な建築費用とは、これだけの費用をかけなければ良い家が建てられないという目安ではありません。建築費はいくつもの要素によって高額にもなり低額にもなりますが、高額だから良い家、低額だから暮らしにくい家になる訳ではありません。それでは、建築費にはどのような要素が影響するのでしょうか?

住宅の性能

家の中の環境の快適さと省エネに影響する断熱性、地震や台風から家族を守る耐震性、住宅の寿命を長くする耐久性など、住宅には必要不可欠な性能がいくつもあります。そしてそれらの性能の効果は、暮らし始めてみないとわかりません。

注文住宅では、外観や内装のデザインや質感も完成してみなければわからないという面もありますが、そのような目に見える部分はモデルハウスやOB宅を見学することである程度確認できます。

一方、非常に重要な部分である住宅性能は目に見えません。しかも、高いグレードを求めれば求めるほど建築費が嵩んで行きます。住宅性能にどこまでを求めるかということによって建築費が変わってきます。

ハウスメーカーと工務店

ハウスメーカーには、高級志向の顧客に応えるハイグレードな住宅を建築するハウスメーカーと、費用を抑えて持ち家を実現したいという顧客に応えるローコスト住宅を建築するハウスメーカーがあります。ハウスメーカーの中には坪単価80万円~100万円という会社あれば、25~50万円という会社もあります。

一方、工務店の建築費は家づくりの内容によって幅があるのですが、この両方の価格帯の間に位置することが多いです。ただ、ハウスメーカーと比較した場合、同じ規模で住宅性能も外観や内装のデザインも同じグレードであれば、工務店の方が建築費を抑えられます。

窓の断熱性の高さによって室温の維持のしやすさは大きく変わります。そして窓の断熱性を高めれば高めるだけ建築費が嵩みます。一方、窓の数を少なくする、窓を小さくするという方法をとると、断熱性が高くなり、建築費も抑えられます。

ただ、窓には陽射しと風、庭や空の景観を採り入れるという役割もあります。どちらの方法をとっても室温は維持しやすくなりますが、窓を減らしたり小さくしたりする方法をとると、建築費を抑えられても、快適さが損なわれる恐れはあります。

外観デザイン

屋根や住宅の形状に凹凸が多く、凝ったデザインになるほど建築費が嵩みます。一方、片流れ屋根や、1階と2階のサイズが同じ箱型の形状というように、シンプルにするほど建築費を抑えられます。

屋根の種類によるデザインや色の違いは外観に、屋根勾配や高さは住宅の耐久性や室内環境に大きく影響します。特に平屋は、屋根の種類によって2階建て住宅より、外観にも室内環境にも大きな影響を受ける傾向にあります。

コラム 平屋の屋根におすすめの片流れ屋根のデザインと性能の関係

平均的な費用よりも建築費を抑えて理想の家を建てるには?

平均的な建築費より抑えた価格で実現したZEH

石岡市の二階建て|性能とデザインを追い求めたZEH仕様のクールな二階建て

自分たちの家づくり予算に見合った建築費用の範囲内で建築を請け負う、そして適正な価格で建築を請け負う工務店を見つけることが、理想の家への第一歩です。

予算に見合った建築費用

家づくりには高額な費用がかかります。その費用は日常生活での費用と桁が違う為、始めのうちは慎重になっていても、やがて感覚がマヒしてしまうことがあります。このくらいならオーバーしても…ということを繰り返していくと、大幅な予算オーバーになり、住宅ローンの返済額が膨らんでしまう恐れがあります。そうなってしまうと、家は建ったが暮らしにゆとりがない…という状況になってしまいます。

プラン作成の際に、予算オーバーにならないような提案をする工務店、予算オーバーになってしまいそうなときは現実に引き戻してくれる誠実な工務店が、新居完成後の暮らしを守ります。

様の声 自由度が高くて予算面でも工夫しながら理想を叶えてくれました 茨城県行方市 O様

適正な価格の建築費

ローコスト住宅の中には、低い坪単価を提示していても坪単価に含まれていない要素が多く、一般的な家の仕様にすると、オプション料金がどんどん嵩んでいってしまうというケースがあります。

また、それほどオプション料金はつかなかったが、必要最小限の住宅性能だったために、夏は暑く冬寒い…これでは地震が発生した時のことも不安になってしまうというようなケースもない訳ではありません。

「建築費用を抑えてはいるが上質な住宅を建てている」工務店に建築を依頼するとそのような心配がありません。平均的な建築費用をかけなくても十分に上質な住宅は実現します。

お客様の声 連絡をこまめに取らせてもらい納得のいく家が完成しました【茨城県小美玉市 K様の声】

家族の為の家を建てるなら注文住宅で建てようと考えている人が多い一方、注文住宅には完成した家を事前に確認できない、予算を大幅にオーバーしてしまうことがある、決めることが多すぎて手に負えない…などの難しさもあります。その結果、建売にすればよかったと後悔するケースでは、具体的にどのようなことが考えられるのでしょうか?

コラム 建売にすればよかったと後悔する注文住宅があるのは本当?

平均的な建築費用をかけなくても実現する理想の家

平均的な建築費用をかけなくても実現した理想の家の施工事例をご覧ください。

行方市の平屋|カッコイイと暮らしやすい、どちらも叶えた5種の木の平屋

樹種の異なる無垢材をふんだんに使った平屋です。木製玄関ドアと軒天、格子がホワイト系の袖壁とテラス、ネイビー系の外壁に映え、玄関周りの雰囲気を演出しています。

片流れ屋根の傾斜を活かした天井とあらわし梁がリビングを開放的な空間にしています。

ゆったり使える洗面所とランドリースペース 掃き出し窓から直接出られるので洗濯物を干す家事動線が確保されています。

家族全員の衣類が収納できるウォークインクローゼット

玄関の土間収納があれば玄関は常にすっきりした状態を維持できます。

 

延べ床面積 137.46㎡(41.5坪)
価格帯 本体価格 2,000~2,500万円(税抜)
LDKの広さ 30帖
nLDKタイプ 3LDKS+WIC+SIC
仕様 その他

 

平均的な建築費よりおよそ1,000万円抑えた価格でこれだけの家が実現します。画像では判断できない住宅性能は下記のページからご覧ください。

住宅性能【木の家で快適に暮らすための住宅性能とは】

他にもたくさんの施工事例がございます。ぜひご覧ください。

新築時には国の補助金を活用することも理想の家の実現に役立ちます。
コラム
 こどもみらい住宅支援事業の補助金を新築住宅で活用する方法

予算内で納得のいく家を建てたいとお考えでしたらエイ・ワンにご相談ください。

ウッドデッキ|無垢材とスタイリッシュなコーディネイトが光る行方市の平屋

行方市の平屋|無垢材とスタイリッシュなコーディネイトが光る平屋

A-1グループ(A-1home)は無垢材を内装に使ったログハウス風住宅など、低価格で暮らしやすいシンプルな住宅を建築する会社です。

低価格ではありますが、建築基準法で定められた耐震性以上の耐震性、家を劣化させない工法による高い耐久性、複層ガラスの窓や断熱材による高い断熱性を備えた長期優良住宅に対応することも可能な性能の住宅です。

長く住まえる家、快適な暮らしができる家は、住宅性能の高い家です。加えて、無垢材の内装の家は、天然の木材が持つ特性によって、家族の健康を守り、心を癒す住宅です。

A-1グループ(A-1home)は、施主様のライフスタイルや人生観に合わせた住宅の在り方を常に考え、お客様にとって最適な解決策をご提案する暮らしやすい家の創り手です。

”全ては笑顔の為に”

これは、当社が常に心掛け、実践している家づくりのテーマです。

A-1グループ(A-1home)では、これまでに培ったノウハウと、数多く施主様の問題解決を行ってきた豊富な実績を基に、施主様の希望を叶える無垢材を使った家のプランを設計し、ご提案いたします。

ご提案の過程で、家族の夢や実現したいライフスタイルなどの、ご希望を存分にお聞かせください。
当社のスタッフが全力で、お客様の家づくりに寄り添います。


A-1 home

 

監修者情報

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)は、茨城県行方(なめがた)市で1981年より40年以上「設計・施工・監理一貫体制」で家づくりをしている工務店です。
一級建築士5名/二級建築士2名/宅地建物取引士3名/ファイナンシャルプランナー2名
が在籍しており、各分野の専門知識を持ったプロがマイホームを共に形にしていきます。

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