住宅ローンが不安で眠れない・不安になってきた人へ『なんとかなる！』はNG。10の対策で不安に打ち勝つ

注文住宅を建てる人のおよそ8割が住宅ローンを利用するというデータもあることから、注文住宅を建てる人の多くは住宅ローンを利用することが分かります。

▶国土交通省：令和4年度 住宅市場動向調査報告書

しかし中には「住宅ローンが不安で眠れない」「住宅ローンを返せるのか不安になってきた」という人もおり、住宅ローンに対して不安を感じる人も少なくないようです。

一方で住宅ローン対して「なんとかなる」と根拠なく安心感を抱くことも、返済できなくなる事態を招くことがあるため危険です。

 

そこで本記事では、住宅ローンの借り入れに対して不安を感じる瞬間や原因、そして不安を取り除くための方法について解説します。

住宅ローンを適切に利用して、安心して新居に住めるようにしましょう。

住宅ローンに対して不安を感じる瞬間は？原因は？

住宅ローンは利用する前から利用中まで、様々な場面で不安を感じることがあります。

どんな場面で不安を感じやすいのか、改めて確認しましょう。

（1）住宅ローンの審査に通るのかが分からない

1つ目は、住宅ローンの審査に関する不安です。

住宅ローンの審査は、収入や勤続年数、過去の借り入れ状況などに基づいて行われますが、金融機関にとってマイナスの要素がある場合、審査が通らずに借り入れができない可能性があります。

「事前審査や本審査で落ちるかもしれない」というものが1つ目の不安です。

（2）総返済総額が大きかった

2つ目は、本審査が通ったあと、ローンの契約書を見た時に「総返済額の大きさに不安を感じるとき」です。

多くの人は住宅ローンの利用経験がなく、2,000万円、3,000万円といった金額の借り入れは初めての経験でしょう。

多額の借り入れを行うという初めての経験に対して、不安を感じるのは当然のことです。

（3）住宅ローンの返済が滞るのではないか

3つ目は、住宅ローンの返済が始まってから「返済を滞らせずに支払い続けられるのか」という不安です。

毎月10万円前後もの返済を継続して行うことは容易ではありません。具体的に、以下のような事態を想像して、不安を感じることがあります。

• ・病気やケガに対する不安
• ・転勤に対する不安
• ・収入の減少に対する不安

こうしたイベントが発生したとき、継続して支払いを続けられるように、具体的な検討が必要になります。

（4）金利が急に上昇してしまいそう

4つ目は「金利が上昇してしまうのでは」という不安です。

住宅ローンには、借り入れの金利が変化する「変動金利」と、金利が変化しない「固定金利」とがあります。

変動金利を選択した場合、基準となる金利が上昇した場合に借り入れの金利も上昇する可能性があり、急激な金利の上昇に家計が耐えられるのか不安を感じるかもしれません。

 

住宅ローンの借り入れを巡るこうした場面で、不安を感じる可能性があります。

住宅ローンの不安を克服する10の対策

では、住宅ローンの不安を感じないためにはどうすればよいのでしょうか。

具体的に行える対策として、以下の10の方法が挙げられます。

• 対策1：本当に返せない人は3％程度という事実を知る
• 対策2：住宅ローン以外のローンを返済する
• 対策3：複数の金融機関に審査依頼を出す
• 対策4：毎月の返済額だけを意識する
• 対策5：建築費用を節約する（ローコスト住宅を選ぶなど）
• 対策6：家計の収入・支出を見直す
• 対策7：頭金が貯まってから購入する
• 対策8：返済期間を伸ばす
• 対策9：住宅ローンの特約・他の保険を検討する
• 対策10：固定金利の住宅ローンを利用する

対策1：本当に返せない人は3％程度という事実を知る

まずは住宅ローンの返済についての事実を確認してみましょう。

フラット35を提供している住宅金融支援機構の調査によると、「住宅ローンの返済が滞った人の割合は全体の約3％」ほどです。

つまり、返済できない人の割合は100人のうち3人程度で、多くの人は問題なく返済を続けている事実があります。

 

返済できない可能性が高い人は審査の段階で断られるため、事前審査だけでも受けてみましょう。

▶住宅金融支援機構：統合報告書2023

対策2：住宅ローン以外のローンを返済する

住宅ローンの審査で落ちることに不安を感じる方は、まずは「住宅ローン以外のローンを返済する」ことを心がけましょう。

 

審査の項目や重視する事項は金融機関によって異なりますが、カーローンやカードローンなど、複数のローンを借り入れている場合はマイナスの要素になる可能性があります。

すぐに返済できるローンは完済してしまいましょう。

対策3：複数の金融機関に審査依頼を出す

審査に落ちることに不安を感じる方は「複数の金融機関に審査依頼」を出してみましょう。

住宅ローンの選考基準は金融機関によって異なり、1つの金融機関での審査に通らなくても、異なる金融機関での審査を通過する可能性は十分にあります。

 

審査を通過しなかったという通知を受けてから、他の金融機関に申請していると、住まいが完成するまでに時間を要してしまいます。

同時に審査を受けて、通らなかった場合のリスクヘッジを行いましょう。

対策4：毎月の返済額だけを意識する

2,000万円、3,000万円という総返済額に不安を感じる方は「毎月の返済額がいくらなのかを意識」してみましょう。

桁の大きさに不安を感じるかもしれませんが、月々に直すと8万、9万など賃貸住宅を借りる場合と変わらない返済額であることに気づきます。

対策5：建築費用を節約する（ローコスト住宅を選ぶなど）

▶小美玉市の平屋｜高い天井の大空間LDKでのびのび暮らす31坪の平屋

複数ある対策の中で最も効果が高い対策は「建築費用を節約すること」です。

建築費用を節約すれば、住宅ローンの審査に通る確率を上げることもでき、総額を見たときの不安を減らすことにも、毎月の返済負担を減らすことにもつながり、あらゆる不安を減らすことができます。

 

床面積を減らしたり仕様を変更したりすることも手段に数えられますが、最も効率的に費用を減らす手段は「ローコストのハウスメーカーを選択する」ことです。

しっかりハウスメーカーを選べば、ローコストでも美しいデザイン、しっかりした仕様の住まいは実現できます。

住宅ローンに対して不安を持っている方は、ハウスメーカー選びを間違えないようにしましょう。

対策6：家計の収入・支出を見直す

住宅ローンの不安の原因は、「毎月発生する支出を適切に支払えるのか？」ということに尽きます。

「家計の収入を増やし、支出を減らす」ことで、不安を軽減できる可能性があります。

具体的には、以下の方法が例として挙げられます。

• ■家計の収入を増やす方法
  ・本業で成果を上げる
  ・残業を増やす
  ・副業に取り組む
  ・夫婦2人で働く
  ・資産運用を始める
• ■家計の支出を減らす方法
  ・食費を減らす
  ・格安simに切り替える
  ・コンビニの利用回数を減らす

こうした方法を利用して家計のスリム化を図ることで、住宅ローンの支払に対する不安は小さくなります。

対策7：頭金が貯まってから購入する

家計の収支を見直すなどして預貯金を増やすことで「頭金を貯めてから購入する」手段もあります。

十分な頭金を入れることで毎月の返済額を減らせること、借入額を減らすことで審査に通りやすくなることなどが効果として期待できます。

ただし、通常は住宅の価格は上がる（インフレする）傾向にあります。

頭金を貯めている間に住宅価格が上昇してしまう可能性もあるため、住宅価格の動向チェックは欠かせません。

対策8：返済期間を伸ばす

毎月の返済負担額を減らすためには「返済期間を伸ばす」選択肢も考えられます。

 

住宅ローンは返済期間が短くなるほど、毎月の返済金額は高額になります。
逆に、返済期間を伸ばすほど毎月の返済金額を減らすことができます。

ただし、返済期間が伸びると総返済額が増えることには注意が必要です。

対策9：住宅ローンの特約・他の保険を検討する

万が一「夫・妻の病気やケガで収入が減ってしまったらどうしよう」と不安に思う方には、「住宅ローンの特約を利用する」手があります。

 

特約の契約時に設定した条件、たとえばがんや脳卒中になった場合に、住宅ローンの返済義務を解除できる特約があります。

金利の負担は増えてしまいますが、万が一に備える手段のひとつとして検討してみましょう。

 

また、住宅ローン以外の「医療保険や収入保障保険といった保険を利用」すれば、想定したリスクが発生した場合に設定した金額の保険金が支払われますので、保険金でローンを完済する手段もあります。

対策10：固定金利の住宅ローンを利用する

金利が上昇してしまうことに不安を感じている場合は「固定金利型の住宅ローンを利用すること」が効果的です。

変動金利型の住宅ローンと比べて金利が高くなる傾向にあるものの、金利の上昇リスクを抱えることなく、安心して住宅ローンの返済に取り組むことが可能です。

まとめ│住宅ローンへの不安は具体的な対策で

▶行方市の平屋｜カッコイイと暮らしやすい、どちらも叶えた5種の木の平屋

住宅ローンに対する不安と、不安に対する具体的な対策について紹介しました。

「住宅ローンを組んだけど、返済できるのか不安で眠れない…。」
こうした悩みは、誰もが一度は抱えるものです。

ここで「なんとかなる」と対策を取らずにローンを契約すると、返済が滞ったり預貯金が減っていく不安を感じたりと、よくない状況に陥る可能性があります。

今回紹介した10の方法を試して、住宅ローンに対する不安を取り除きましょう。

 

なお、様々ある住宅ローンの不安に対して特に有効な対策は「建築費用を節約する」ことです。

借入額が減り、毎月の返済負担も減らせることから、特におすすめできる方法です。

一挙に建築費用を減らすためには、検討するハウスメーカーを切り替えることも視野に入れましょう。

 

ハウスメーカーによって大まかな建築金額は決まっているもの。

丁寧な施工をしてくれる高品質なローコストハウスメーカーを選択するなどして、満足度を減らさずに住宅ローンの負担感を減らしましょう。

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