建売にすればよかったと後悔する注文住宅があるのは本当?

建売にすればよかったと後悔する注文住宅があるのは本当?

家族の為の家を建てるなら注文住宅で建てようと考えている人が多い一方、注文住宅には完成した家を事前に確認できない、予算を大幅にオーバーしてしまうことがある、決めることが多すぎて手に負えない…などの難しさもあります。その結果、建売にすればよかったと後悔するケースでは、具体的にどのようなことが考えられるのでしょうか?

建売住宅はすでに完成している住宅を購入する方法です。その為、購入前に実際に完成している住宅を見学できます。外観や内装のデザイン、建材の色や質感などを目で見て確認できます。また、住宅の中を自由に歩き回れるので、家族の日常生活を思い浮かべながら動線も確認できます。

家事がしやすそう、子どもに目が行き届きそうなどの良い面も、収納が少ない、リビングの日当たりが悪そうなど、気に入らない面も知ることができます。その上で、予算と照らし合わせ、予算内で収まるなら妥協しよう…という結果を出すこともあれば、この家はやめておこうということになるかもしれません。

注文住宅は完成するまで見られない

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注文住宅では家族の理想に合わせて外観や内装のデザインを決めていきますが、完成するまでその姿を見ることができません。その結果、思い描いていた見た目とは違う外観や内装になってしまうことがあります。

例えば色です。色はサンプルを見て決めることが多いのですが、外壁や屋根、家の中の壁や天井、床のように面積の広い部分は、サンプルの色と実際に壁や屋根になった時では色味が変わって感じられます。

これは面積効果と言われる現象です。面積が広くなるほど、明るい色ならより鮮やかになり、暗い色ならより暗く見えるようになっていきます。また、外壁や屋根の場合には、自然光の下で見た時と、照明の下で見た時の差も出てきます。

参考サイト 面積効果/建築用語.net

カーテンなら買い直すこともできます。一方、外観や内装の色がイメージと違った場合、塗料や建材の質にもよりますが少なくとも十数年は我慢するしかなくなってしまいます。そのようなことにならないよう、注文住宅であっても完成した住宅を見て色や建材を決めていくことが大切です。

注文住宅を建てる工務店は、モデルハウスを常設していることがない場合もありますが、定期的にオープンハウスを開催したり、OB宅訪問の企画があったりします。候補となる施工先が見つかったら、実際の住宅を見に行くことによって、建売にすればよかった…というような後悔を防ぎます。

建材の中でも、無垢材の場合は同じ樹種であっても、日当たり加減によって色味の変化に違いが出ます。OB宅を見学する際には、どの程度の年月で色味が変化し始めるのかなども聞いてみると良いでしょう。見学時には色だけではなく、質感や手触りなども確認できます。内装に使われる建材によって床の硬さと柔らかさ、壁に触った時の温もりとひんやり感などが異なります。

注文住宅と分譲住宅には複数のタイプがあります。注文住宅はタイプの違いによって、家づくりの自由度が変わり、分譲住宅は周辺の環境が変わります。注文住宅と分譲住宅の違いによる価格への影響はあるのでしょうか?
コラム 注文住宅と分譲住宅の種類と家づくりの進め方の違い
建築事例

予算を大幅にオーバーしてしまうことがある

リビングダイニング|こだわりの広々リビングで暮らす行方市の平屋

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注文住宅はデザインや間取りに制限のない家づくりです。その為、家族の夢をどんどん盛り込んでいくと、かかる費用はどんどん嵩んでいきます。家づくりプランを作成している時には、普段の買い物とは金額の桁が違うので、金銭感覚がマヒしてしまうこともあります。

このくらいなら…と何度も予算を超えているのに上乗せしていくと、住宅ローンの金額が増えてしまいます。その結果、暮らし始めてからの生活にゆとりがなくなると、後悔することになってしまいます。

建売住宅の場合は、土地も含めての価格が明確に提示されているので、自分たちの希望によって価格が膨れるということはありません。その為、まず初めに予算内であることを確認できるという安心感があります。では、注文住宅でこのような失敗を生まない為にはどうしたら良いのでしょうか?

それは止めてくれる工務店を選ぶことです。家づくりに慣れているという人はそうそういないと思います。多くの人にとって家づくりは初めての体験です。テンションが上がって理想を追い求めてしまいます。そんな時に、ただ理想を聞くだけではなく、予算内に収まるよう、多くの家づくりをしてきている経験を基に、適切なアドバイスができる工務店であれば、予算オーバーを避けられます。

実はプラン作成中の予算オーバーはほとんどのケースで発生します。予算は家づくりの要ですが、まず初めは予算ではなく、家族の理想の家を形作る為にプランが進行するからです。その上で、予算に合わせて優先順位の低い部分からそぎ落としていき、予算内で理想の家を実現していかなくてはならないのです。

もしそれができないと、20年以上に渡って住宅ローンに圧迫される生活をすることになってしまいます。予算オーバーした為にもしもの時の貯蓄も削ってしまったとしたら、病気や事故に際して住宅ローンが払い続けられなくなり、家を手放す結果になるかもしれません。

誠実に家族の家づくりに向き合う工務店との出会いが、建売にすればよかった…というような後悔をしない注文住宅に繋がります。

参考サイト 新生銀行 住宅ローンの平均返済額はいくら?適正な借入額の考え方を解説

注文住宅だからできること

石岡市の二階建て|性能とデザインを追い求めたZEH仕様のクールな二階建て

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注文住宅には、決めることが多すぎて手に負えないという面のある住宅でもあります。だからこそ、注文住宅だからできることがたくさんあるのです。建売にすればよかった…という後悔は、手に負えないほどのたくさんの決めることに対して、綿密さが足りなかったからではないでしょうか?その結果、暮らしにくさのある家が生まれてしまったのかもしれません。

暮らしやすさに直接かかわることは、室内の環境と間取りです。外観や内装のデザインの他に、それらのことも決めていく必要もありとても大変です。特に室内の環境に関しては、暮らし始めてみないとその真価が分からないので、どのように決めていくべきなのか迷うことも多いでしょう。

建築事例

室内の環境を調える為の計画

室内環境を体感できないということに関しては建売住宅も同じです。品確法によって住宅性能が表示されているので断熱等級を確認することはできます。ただ、1年のうち季節を変えて何度か同じ建売住宅を見学し、季節ごとの室温の状況を確認することはできません。

注文住宅も暮らし始めてみなければ、室内環境は体感できません。ただし、家づくりプランの段階で、住宅性能と間取り、冷暖房の方法を合わせて計画していくことができます。例えば、吹き抜けや格子、窓の位置などで空気が循環する間取りにすると同時に、床下エアコンと小屋裏エアコン、基礎断熱を組み合わせて計画することができます。

その結果、低予算で夏は小屋裏エアコン1台、冬は床下エアコン1台だけで、家の中に温度差のない快適な温熱環境の家が生まれ、暮らし始めてからの光熱費も抑えられます。

これはただの一例で、床暖房や全館空調など、家族の好みや暮らし方、予算に合わせて室内環境と間取りと冷暖房機器をバランスよく組み合わせていくことができます。また、高い省エネ性能を持つ家やZEHにすることもできます。

このようなことは注文住宅だからこそできることですが、綿密な計画が求められます。十分に検討し丁寧に計画を進めていくことが注文住宅の成功に繋がります。

参考サイト 経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギー住宅を建てるには

近年の新築住宅では、家庭からのエネルギー消費量を少なくできる家が主流になっています。省エネ性能を高めれば高めるだけ、少ないエネルギーで家の中の快適な環境が調いますが、同時に建築費は嵩んでいきます。その為、省エネ住宅の基準を満たした住宅に対しては、補助金や減税制度、贈与税の非課税制度などが利用できるようになっています。
コラム 省エネ住宅の基準を満たす条件と補助金や贈与税との関係

間取りと収納

間取りには風通しや日当たりを良くするなど室内環境への影響の他に、家族の動線と家の中の片づけやすさにも影響します。家族のライフスタイルに合った動線があり、その動線上に収納がある間取りは、自然にすっきりする状況を生み出します。

家族の暮らし方は家族によって異なります。自分たち家族にはその家族だけのライフスタイルがあり、そしてライフスタイルに即した動線があります。注文住宅では家族構成、家族の暮らし方に最も合った動線のある間取りと、その動線上に効率の良い収納が設けられます。

注文住宅は自由度の高い家づくりです。唯一の制限は予算だけです。その為、間取りに失敗し後悔している人は少なくないようです。実際に、予算をやりくりしているうちに訳が分からなくなって様々な失敗をし、後悔するケースは少なくありません。間取りの失敗は、生活動線にも室内環境にも収納にも影響します。間取りで後悔する家にしない為に考えておくべきことにはどのようなことがあるのでしょうか?
コラム 間取りで後悔する家にしない為に考えておくべきこと

注文住宅には注文住宅でなくては叶えられないことが無限にあります。ただそれを予算内で実現するためには、工務店との綿密なキャッチボールの繰り返しが必要です。それを面倒だと感じたり、適当に進めてしまったりすると、建売住宅にすればよかった…というような注文住宅が完成してしまいます。

理想の注文住宅に向けて、丁寧で綿密なキャッチボールができる工務店を見つけることが、建売住宅にすればよかった…というような後悔を避けることに繋がります。

建築事例

予算内で納得のいく家を建てたいとお考えでしたらエイ・ワンにご相談ください。

ウッドデッキ|無垢材とスタイリッシュなコーディネイトが光る行方市の平屋

行方市の平屋|無垢材とスタイリッシュなコーディネイトが光る平屋

A-1グループ(A-1home)は無垢材を内装に使ったログハウス風住宅など、低価格で暮らしやすいシンプルな住宅を建築する会社です。

低価格ではありますが、建築基準法で定められた耐震性以上の耐震性、家を劣化させない工法による高い耐久性、複層ガラスの窓や断熱材による高い断熱性を備えた長期優良住宅に対応することも可能な性能の住宅です。

長く住まえる家、快適な暮らしができる家は、住宅性能の高い家です。加えて、無垢材の内装の家は、天然の木材が持つ特性によって、家族の健康を守り、心を癒す住宅です。

A-1グループ(A-1home)は、施主様のライフスタイルや人生観に合わせた住宅の在り方を常に考え、お客様にとって最適な解決策をご提案する暮らしやすい家の創り手です。

”全ては笑顔の為に”

これは、当社が常に心掛け、実践している家づくりのテーマです。

A-1グループ(A-1home)では、これまでに培ったノウハウと、数多く施主様の問題解決を行ってきた豊富な実績を基に、施主様の希望を叶える無垢材を使った家のプランを設計し、ご提案いたします。

ご提案の過程で、家族の夢や実現したいライフスタイルなどの、ご希望を存分にお聞かせください。
当社のスタッフが全力で、お客様の家づくりに寄り添います。


A-1 home

 

監修者情報

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)は、茨城県行方(なめがた)市で1981年より40年以上「設計・施工・監理一貫体制」で家づくりをしている工務店です。
一級建築士5名/二級建築士2名/宅地建物取引士3名/ファイナンシャルプランナー2名
が在籍しており、各分野の専門知識を持ったプロがマイホームを共に形にしていきます。

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