耐震等級3とはどの程度の耐震性能?注文住宅に必要な耐震性能とは?

目で見ただけではわかりづらい住宅性能は住宅性能表示で確認できる

地震の多い日本で、注文住宅を建築する際に、気になるのは耐震性能です。外観や内装は、見るだけで、好みに合う、合わないということを感じ取れます。間取りは、自分たち家族の日常を、その間取りに当てはめて想像すると、自分たち家族に合うか合わないか、ある程度の良し悪しがわかります。

一方、構造部の頑強さ、耐震性、断熱性、気密性など、住宅の性能に関しては、見ただけではわかりません。そこで、新築住宅を検討している人のために、住宅の見えない部分を知るため、住宅性能表示という制度が平成24年から施行されています。

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住宅性能表示制度とは?

日本では、長年に渡りスクラップアンドビルド方式で、住宅を建ててきました。一世代から二世代で、建て直しや、大掛かりなリフォームをしなくてはならないような家です。また、新築後に、住宅の性能に問題が発生し、紛争になってしまうケースもありました。

どんなにデザイン性の高い外観と、居心地の良い内装、暮らしやすい間取りを備えた家であっても、住宅の性能が優れていなければ、長期間に渡って、安全で快適な暮らしは営めません。そこで、家を建てようと考える人たちが、確認しやすいように、作られた制度が、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の中の住宅性能表示制度です。三世代以上に渡って、安全で、快適な暮らしができる家を、支える住宅の性能を、わかりやすく示す表示が、住宅性能表示です。

すでに完成している住宅を購入する場合には、その住宅の性能を、住宅性能表示で確認でき、注文住宅を建築する場合には、住宅性能表示制度を利用し、住宅の性能に関して具体的に指定できます。

戸建て住宅に関する住宅性能表示制度の内容には、次のような項目があります。

  • 地震に対する強さ(地震に強い構造にするための対策)
  • 火災に対する安全性(火災時の安全対策)
  • 柱や土台などの耐久性(住宅を劣化させないための対策)
  • 配管の清掃や補修のしやすさ、更新対策(住宅を良い状態に維持するための対策)
  • 省エネルギー対策(エネルギーを節約する性能の高さ)
  • シックハウス対策・換気(住宅内をきれいな空気にするための対策)
  • 窓の面積(日当たりと風通しを良くするための対策)
  • 高齢者や障害者への配慮(バリアフリーにするための対策)
  • 防犯対策(侵入防止のための対策)

どれも、見ただけでは判断できない項目であり、長期間に渡って、快適で安全な暮らしを営むためには、外せない要素です。

そして、耐震等級とは、この項目の中の耐震性に出てくる用語です。

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耐震等級とは、住宅性能表示制度の中の耐震性という項目で示される等級

住宅性能表示の中の耐震という項目には、次のような説明がされています。

耐震性

住宅の耐震性は、構造躯体の倒壊等防止と構造躯体の損傷防止という2つの面から、判定されます。

構造躯体の倒壊等防止 地震が発生した際に、住宅自体が、大きな被害を受けないための構造部の強さを、耐震等級で表します。

構造躯体の損傷防止 地震が発生した際に、住宅が、人命にかかわるような損傷を、受けないための構造部の強さを、耐震等級で表します。

  • 耐震等級3 耐震等級1の1.5倍の耐震性能(災害時に、救出、復旧の拠点となる消防署、警察署、病院など)
  • 耐震等級2 耐震等級1の1.25倍の耐震性能(学校、病院など)
  • 耐震等級1 極めて稀に発生する数百年に一度程度の地震に対して倒壊、崩壊しない程度の耐震性能

建築基準法では、耐震等級1を満たすことが、義務付けられています。耐震等級1に示されている「極めて稀に発生する数百年に一度程度の地震」とは、震度6強~7の地震です。この地震の強さに対して、性能表示項目の説明では、「地域により異なりますが、この揺れは、東京を想定した場合、震度6強から7程度に相当し、関東大震災時の東京、阪神淡路大震災時の神戸で観測された地震の揺れに相当します。」としています。

■ 震度について

気象庁では、計測震度計で震度を測定し、地震の震度を表す為に、10段階の気象庁震度階級を定めています。その中で、もっとも強い地震が震度7の地震です。

2000年代に発生した、大地震の震度を確認しておきましょう。

震度 マグニチュード
2004年 新潟県中越地震 7 (6.5)
2011年 東北地方太平洋沖地震 7 (6.6)
2016年 熊本地震 7 (6.7)
2018年 北海道胆振東部地震 7 (6.5)

 

地震が発生した時の体感と室内の状況

震度階級 体感 計 測 震 度
ほぼ揺れを感じない 0.5未満
屋内で静かにしている人の中にはわずかに揺れを感じる人もいる 0.5以上1.5未満
屋内で静かにしている人の大半が揺れを感じる 1.5以上2.5未満
屋内にいるほとんどの人が揺れを感じる 2.5以上3.5未満
ほとんどの人が驚く

吊り下げタイプの照明器具が揺れる

座りの悪い置物が倒れることがある

3.5以上4.5未満
5弱 大半の人が恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる

棚にある食器類、本などが落ちることがある

固定していない家具が移動したり、倒れたりすることがある

4.5以上5.0未満
5強 物につかまらないと歩けない

棚にある食器類、本などで、落ちるものが増える

固定されていない家具が倒されることがある

補強されていないブロック塀が崩れることがある

5.0以上5.5未満
6弱 立っていることが困難になる

固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある

ドアが開かなくなることがある

壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある

耐震性の低い木造建物は、瓦が落下したり、建物が傾いたり、倒れたりする

5.5以上6.0未満
6強 這わないと動けない、飛ばされることもある

固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが増える

耐震性の低い木造建物は、建物が傾いたり、倒れたりするものが多くなる

大きな地割れ、大規模な地滑り、山体の崩壊が発生することがある

6.0以上6.5未満
耐震性の低い木造建物は、建物が傾いたり、倒れたりするものがさらに多くなる

耐震性の高い木造建物でも、まれに建物が傾くことがある

耐震性の低い鉄筋コンクリート造の建物では、倒れたりするものが多くなる

6.5以上

 

地震発生時の木造住宅の状況

耐震性が高い木造住宅 耐震性が低い木造住宅
5弱 壁などに軽微なひび割れ・亀裂がみられることがある
5強 壁などにひび割れ・亀裂がみられることがある。
6弱 壁などに軽微なひび割れ・亀裂がみられることがある。 壁などのひび割れ・亀裂が多くなる。
壁などに大きなひび割れ・亀裂が入ることがある。
瓦が落下したり、建物が傾いたりすることがある。倒れるものもある。
6強 壁などにひび割れ・亀裂がみられることがある。 壁などに大きなひび割れ・亀裂が入るものが多くなる。
傾くものや、倒れるものが多くなる。
壁などのひび割れ・亀裂が多くなる。
まれに傾くことがある。
傾くものや、倒れるものがさらに多くなる。

 

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耐震等級3は戸建て住宅に必要?

地震の強さを踏まえたうえで、もう一度、耐震等級について考えてみましょう。耐震等級1とは、震度6強~7の地震が発生した時に、人命にかかわるほどの損傷を住宅が受けず、住宅自体が倒壊、崩壊しない程度の耐震性能と考えられます。

その損傷の程度を考えてみると、簡単な修理で、再び住めるような損傷では収まらない可能性があります。さらに、大地震の発生時期や、周期を予測することはできません。過去に大勢の学者が、地震を予測するために、膨大な時間と国費をかけて研究を続けてきましたが、いまだにその成果は上がっていないのです。したがって、できうる限り耐震性能を高めておくことを考える人にとって、耐震等級3は、安心できる等級と位置付けられます。

ただ、耐震性を高めれば高めるほど、建築費が嵩みます。そして住宅の性能の中には、断熱性や気密性など、暮らしやすい家にするための大切な性能が、他にもたくさんあります。予算の割り振りを考えて、耐震等級は2にしておき、断熱性を上げようなど、住宅性能全体のバランスを整えることも大切です。

長期優良住宅の認定を、受けられる住宅を建てたい場合には、耐震性も必要項目の中の一つです。長期優良住宅では、耐震等級2以上が求められます。耐震等級を2にするか、3にするかということは、注文住宅を建てようとしている人が、選ばなくてはならない項目の一つです。家づくりプランの際には、どうしても間取りや内装に夢が広がるものですが、住宅の性能、地震への備えに関しても、納得できるプランを考えることが大切です。

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茨城で耐震性の高い低価格住宅を建てるならエイ・ワンにご相談ください。

茨城の耐震性の高いログハウス風の平屋

A-1グループは無垢材を内装に使ったログハウス風住宅など、低価格で暮らしやすいシンプルな住宅を建築する会社です。

低価格ではありますが、建築基準法で定められた耐震性以上の耐震性、家を劣化させない工法による高い耐久性、複層ガラスの窓や断熱材による高い断熱性を備えた長期優良住宅に対応することも可能な性能の住宅です。

長く住まえる家、快適な暮らしができる家は、住宅性能の高い家です。加えて、無垢材の内装の家は、天然の木材が持つ特性によって、家族の健康を守り、心を癒す住宅です。

A-1グループは、施主様のライフスタイルや人生観に合わせた住宅の在り方を常に考え、お客様にとって最適な解決策をご提案する暮らしやすい家の創り手です。

”全ては笑顔の為に”

これは、当社が常に心掛け、実践している家づくりのテーマです。

A-1グループでは、これまでに培ったノウハウと、数多く施主様の問題解決を行ってきた豊富な実績を基に、施主様の希望を叶える無垢材を使った家のプランを設計し、ご提案いたします。

ご提案の過程で、家族の夢や実現したいライフスタイルなどの、ご希望を存分にお聞かせください。
当社のスタッフが全力で、お客様の家づくりに寄り添います。

 

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監修者情報

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)は、茨城県行方(なめがた)市で1981年より40年以上「設計・施工・監理一貫体制」で家づくりをしている工務店です。
一級建築士5名/二級建築士2名/宅地建物取引士3名/ファイナンシャルプランナー2名
が在籍しており、各分野の専門知識を持ったプロがマイホームを共に形にしていきます。

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