【小さな平屋の間取りのコツ】ライフステージ別に解説│おしゃれな間取りの事例と共に
「階段がないことで上下動作がなく楽」「どの部屋も庭との距離が近くて自然を感じられる」こうした理由で、注文住宅を建てるなら「平屋にしたい」と考える人は多いものです。
一方で、「家計に余裕を持ちたい」「引っ越してからの家具の購入代金に当てたい」などと様々な理由で「建物をコンパクトに収めたい」と考える人も多いものです。
双方が満足する「小さな平屋」は実現可能なのでしょうか。本記事では、小さな平屋を設計するときに考えておきたい”コツ”をライフステージ別に紹介します。
「一人暮らし用の平屋」「夫婦二人のための平屋」「子どもと暮らす平屋」そして「老後の暮らしを考える平屋」ライフステージに合わせて考えるべきコツは様々。しっかり把握して、後悔しない満足いく「小さな平屋」を実現しましょう。
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Contents
小さな平屋でおしゃれに「一人暮らし」
まずは「一人暮らし」を見据えた平屋です。究極、ワンルームと水回りだけの超コンパクトな平屋も実現可能ですが、どんな点に留意することでおしゃれ、快適に暮らせるのでしょうか。
とことん「好き・趣味」を突き詰める住まい
間取りも仕様も全て自分の好きにできるなら「好きなものや趣味を楽しめる平屋」を実現してみましょう。
配偶者や子どもがいる場合、自分ひとりだけの意向を反映させて設計することはできません。配偶者にもこだわりたい箇所はあり、子どもの個室が必要になり、何より予算の配分を考える必要があるからです。
しかし、一人暮らしを見越して平屋を建築するなら、思い通りに設計を進めることができます。好き・趣味を中心に間取りを考えてみてください。
家族が増える可能性があるなら「増築」を考えて
一人暮らしを目的とした平屋でも、将来家族が増える可能性は捨てきれないもの。この場合は「増築」を視野に入れて計画を立てることで、せっかく建てた家を壊さずに済むかもしれません。
家族が増えたときに建物を建てるための場所を確保すると同時に、簡易的にリビングの位置はどこか、水回りはどこに配置するか、想定してみましょう。
元からある一人暮らし用の平屋には、キッチンやトイレ、お風呂といった水回りは揃っています。居室の増築だけであれば、想定するよりも費用は抑えられる可能性があります。
一人暮らしのための平屋について、詳しくメリット・デメリット、費用について知りたい人は、以下のコラムも見てみてください。
小さな平屋でおしゃれに「夫婦二人」で暮らすなら
続いて「夫婦二人」で暮らすことを目標に小さな平屋を建築する場合のコツを紹介します。
質感や素材感にこだわって居心地のよさを追求
夫婦二人だけの空間を作るなら「質感や素材にこだわる」ことを意識してみて。
自然素材であれば、スギ・ヒノキ・オーク・ウォールナットなど、木の種類にこだわりましょう。特に濃い色の木材を利用すると、上の写真のように落ち着いた雰囲気を醸し出し、心安らぐ空間を演出できます。
床のほかにも、クロスやタイル、照明などこだわりを散りばめられる箇所はたくさんあります。
選択する素材によって見た目の雰囲気が変わるほか、触れたときの雰囲気や照明が当たったときの陰影が変わり、くつろぎの時間をさらに上質なものに変えてくれるでしょう。
夫婦間でもそれぞれの時間を大切にできる間取り
夫婦二人で過ごす時間も大切ですが「それぞれの時間を過ごせる間取りづくり」を意識することも大切です。小さな平屋を目指して設計すると、どうしても開放感を求めたり空間を共有したりする過ごし方にフォーカスしがちです。
しかし一緒に過ごす時間と共に、個別に過ごす時間も大切です。
本を読んだり趣味に没頭するための空間を取れれば、生活はさらに潤いを持ったものになるでしょう。
個々の時間を楽しむための間取りのひとつは「書斎・ワークスペース」といった場所です。興味がある人は、以下のコラムも覗いてみて下さいね。
防犯とプライバシーへの配慮を欠かさずに
コンパクトな平屋を建築する場合は「防犯とプライバシー」への配慮も必要になります。
平屋は全ての部屋が地面と同じ高さに配置されていることから、泥棒の視点で見ると忍び込むための開口部が多い点がデメリットです。「人の目に触れにくい通路側の窓に格子を設置する」「わざとオープン外構にして人の目に触れるようにする」といった方法を用いて、犯罪を遠ざけましょう。
また、平屋は建物の高さが低いことから、外部からの視線に晒されやすいものです。リビングやダイニングでくつろいでいる時に、隣家や道路からの視線を感じてしまっては心からくつろげないでしょう。植栽を利用したり、木で衝立を立てたりして、視線が直接入らないよう工夫を加えてみてください。
小さな平屋でにぎやかに「子どもと」暮らすなら
続いて「子どもが生まれたら」どのように間取りを考えればよいのでしょうか。
収納を十分に確保することを考えて
子どもがいる家庭では、小さい家であっても「収納を十分に確保すること」を考えましょう。
学校での制作物、思い出のポスター、アルバム、学用品など、子どもがいることで必要になる収納の量は急激に増えることになります。勾配天井の上をロフトにしたり、収納のために床面積を増やしたり、リビングやダイニングなどの居住空間に物が溢れないように十分な収納を確保してください。
家族間のプライバシーを気にしよう
子どもと一緒に過ごす場合は「夫婦間に加えて子どもとのプライバシー」にも配慮が必要です。
平屋はリビングを中心にして各部屋にアクセスしやすい特性を持つことから、家族がつながる間取りを実現しやすいものです。一方で音や光、臭いが個室まで届いてしまいやすいデメリットも併せ持つため、間にWICを設けたりファミリーライブラリーを設けたり、緩衝帯となる部屋を配置するなど工夫してみましょう。
音や光、臭いについての悩みは「廊下のない間取り」でも聞かれます。プライバシーも考えたい人は、以下のコラムも一緒に読んでみてください。
リビングに加えて子ども部屋・寝室まで採光通風を考えて
プライバシーを重視しすぎると、逆に問題になりやすいのは「採光・通風」です。
リビングと隣接して個室を設け個室のドアを締めてしまうと、リビングに抜ける風の流れを妨げてしまうかもしれません。同様に個室へ光が届かなくなることも考えられるので、個室のドアを締めても風・光が届くように、南北方向に中庭を配置するなど、配慮してみましょう。
上の事例のように、サンルームを中庭のように使用するのも、ひとつのアイデアです。
小さな平屋で静かに「老後の暮らし」を考えるなら
子どもが巣立ってしまうと、再度夫婦二人暮らしになります。「静かに老後を過ごすため」の、小さな平屋のコツを見てみましょう。
初めからバリアフリーを考えて外構~室内への動線を考える
▶取手市の平屋|両開き玄関ドア+広々土間スペースのログハウス風平屋
1つ目は「設計当初からバリアフリーを考えて、外構を含めた動線を考える」ことです。
実はバリアフリー設計はリフォームで対応できない場合があります。それは敷地に余裕がない場合です。敷地に余裕がなければ、階段をスロープに変更することも、急勾配の場所に手すりを配置することもできない可能性があります。
実際にスロープや手すりを配置せずとも「設置できるだけの余裕幅を設計段階で確保する」ことが大切です。上の事例のように、玄関に十分なスペースを確保できていれば、将来リフォームするときも様々な選択肢を採用できるでしょう。
ヒートショックを起こさない間取りを考える
老後を見越した場合は「ヒートショックを起こさない間取り」も大切です。
ヒートショックとは、冷たい場所から暖かい場所へと急に移動することで、体内の血流量が急に増大して体調に悪影響を及ぼすものです。実は人の生命にも影響を与えることがあり、特に高齢者はヒートショックで命を落とすことも。
急激な温度変化を避けるためには、LDKに加えて洗面所や脱衣室、トイレなどの水回りと空調を共有しやすくすることが大切です。急激な温度変化の無い生活は高齢者だけでなく、どの年齢層にとっても嬉しい間取りです。空調を共有できる生活を検討してみましょう。
ガーデニングなど外に出やすい考え方も
最後に紹介するのは「気軽に外に出られる間取り」です。高齢者になると、外に出るのが億劫になり、室内にこもりがちに、ひいては運動不足に陥りがちです。
園芸を楽しめる庭にしたり、縁側を設けて外部との距離を近くすることで、外に出るのに必要な心理的ハードルを下げられる間取りを心がけましょう。
外構計画は庭の使い方によって正解は変わります。植栽が多すぎるとお手入れに追われることにもなりかねません。どんな外構にするのか、下記の記事を参考にしてみて下さい。
まとめ│小さな平屋はライフステージの変化も見据えて
「小さな平屋」を建築するときのコツを、ライフステージ別に紹介しました。
小さな平屋は床面積が限られるために、様々な目的を同時に達成するのは難しいかもしれません。しかし、将来を見越してスペースを開けておくことは可能です。コンパクトな平屋を建築して、ライフステージに変化が生じても将来に渡って満足する生活を送れるように、しっかり勉強しましょう。
また、もうひとつ重要なのは「平屋に強いハウスメーカー・工務店を選ぶこと」です。
平屋の建築経験が多ければ、心地よい間取りの作り方や、生活水準を落とさずに床面積を縮めるノウハウを持っているかもしれません。平屋の建築事例を多く持つ会社に相談してみてください。
「A-1home」では、お客様のご要望やご予算に合わせた家づくりをしております。廊下の少ないコンパクトな間取りも提案できますので、ぜひお気軽にご相談くださいね。
予算内で納得のいく家を建てたいとお考えの方は「A-1home」にご相談ください
「A-1home」は無垢材を内装に使ったログハウス風住宅など、総額低価格で暮らしやすいシンプルな住宅を建築する会社です。
総額低価格ではありますが、建築基準法で定められた耐震性以上の耐震性、家を劣化させない工法による高い耐久性、複層ガラスの窓や断熱材による高い断熱性を備えた長期優良住宅に対応することも可能な性能の住宅です。
長く住まえる家、快適な暮らしができる家は、住宅性能の高い家です。加えて、無垢材の内装の家は、天然の木材が持つ特性によって、家族の健康を守り、心を癒す住宅です。
「A-1home」は、施主様のライフスタイルや人生観に合わせた住宅の在り方を常に考え、お客様にとって最適な解決策をご提案する暮らしやすい家の創り手です。
”全ては笑顔の為に”
これは、当社が常に心掛け、実践している家づくりのテーマです。
「A-1home」では、これまでに培ったノウハウと、数多く施主様の問題解決を行ってきた豊富な実績を基に、施主様の希望を叶える無垢材を使った家のプランを設計し、ご提案いたします。
ご提案の過程で、家族の夢や実現したいライフスタイルなどの、ご希望を存分にお聞かせください。
当社のスタッフが全力で、お客様の家づくりに寄り添います。