平屋はやめたほうがいいと言われる理由と後悔を防ぐ対策【費用・防犯・水害】
最近幅広い世代に人気の平屋ですが、「やめたほうがいい」「後悔する」といった意見も多いです。
平屋にはメリット・デメリット両面があり、良い部分だけを見て建てると後悔するリスクは確かにあります。
しかし、デメリットや注意すべき点を把握してしっかり対策すれば、後悔を防いで理想の平屋を建てることも可能です。
そこで本記事では、茨城県のハウスメーカー「A-1 home」が、平屋はやめたほうがいいと言われる理由と対策をセットで分かりやすく解説します。
平屋を建てたい方や、2階建てと迷っている方に役立つ情報をまとめましたので、ぜひ理想のマイホームづくりにお役立てください。
平屋はやめたほうがいいという意見が多い?
インターネットやSNSなどでは、平屋はやめたほうがいいという意見を見かけることも少なくありません。
平屋にはさまざまなメリットがありますが、費用が多めにかかったり、延床面積が限られて理想の間取りをつくれなかったり、建ててから後悔してしまうケースもあります。
2階建てと同じような考え方で平屋を建ててしまうと、デメリットやリスクが大きくなり後悔する可能性が高くなります。
後悔を防いで理想の平屋を建てるためには、平屋はやめたほうがいいと言われる理由を知り、正しい対策を取ることが大切です。
平屋はやめたほうがいい、後悔する理由と対策
ここからは、平屋はやめたほうがいい、後悔すると言われる理由について詳しくチェックしていきましょう。
対策とセットで解説しますので、実際に平屋の計画を立てるときにお役立てください。
2階建てより建築費用が高い
同じ延床面積の注文住宅を建てる場合、平屋は2階建てより建築費用が高くなるためやめたほうがいいと言われることが多いです。
確かに、平屋は2階建てより基礎と屋根の面積が広くなるため、材料費や工事費が多めにかかる可能性があります。
仮に30坪の注文住宅を建てる場合、総2階建てなら基礎や屋根の面積は15坪ですが、平屋は2倍の30坪になります。
ただし、平屋と2階建てでは間取りが異なるため、完全に同じ条件になるとは限らず、建築費用について単純比較はできません。
例えば、平屋は階段がないため、同じ居住スペースや収納量を確保しても2階建てより延床面積を抑えられるケースが多いです。
また、平屋は小屋裏収納をつくりやすく、デッドスペースを活かして延床面積と建築費用を抑える方法もあります。
平屋と2階建ての建築費用を正確に比較するためには、両方のプランに対応できるハウスメーカーに相談するのがおすすめです。
「A-1 home」は、平屋・2階建て両方のプランに対応し、お客様のライフスタイルや土地などの条件を踏まえて正確な費用の比較検討をお手伝いいたします。
平屋に興味をお持ちの方、費用や間取りについてご質問がある方は、お気軽にお問い合わせください。
広い土地が必要で取得費用が高い
平屋を建てるためには2階建てより広い土地が必要になり、取得費用が高額になるのもやめたほうがいいと言われるポイントの1つです。
前述したように平屋は2階建てより1階の床面積が広くなるため、必要な敷地面積と取得費用も増加します。
土地取得費用が高額になると予算オーバーするリスクが高くなり、費用を削るために不満が残る平屋になってしまう可能性があります。
同じ条件で取得費用がどれくらい違うのがシミュレーションしてみましょう。
※条件
- 延床面積30坪
- 建ぺい率50%
- 坪単価 30万円
1階の床面積 | 必要な敷地面積 | 取得費用 | |
平屋 | 30坪 | 60坪 | 1,800万円 |
2階建て | 15坪 | 30坪 | 900万円 |
上記の条件で比較すると、平屋は2階建ての2倍の敷地面積が必要になり、取得費用も900万円の差額です。
延床面積が広く、坪単価が高くなるほど土地取得費用の差額は大きくなり、予算を圧迫する可能性も高くなります。
平屋の土地取得費用による予算オーバーを防ぐには、相場が低い郊外エリアで検討するのが効果的な対策です。
敷地面積が広くても坪単価が安ければ取得費用を抑えることができ、建物にお金をかけて理想の平屋を建てられる可能性が高くなります。
また、建ぺい率が高い土地を選べば、敷地に対して床面積を広く取ることができ、コストダウンにつながります。
ライフスタイルの変化に対応しにくい
広さと部屋数が限られる平屋は、ライフスタイルの変化に対応しにくいためやめたほうがいいと言われることも多いです。
先ほど紹介したように、平屋は延床面積と敷地面積が限られることが多く、将来を見越して部屋数や収納量を増やすのが難しいです。
また、土地の建ぺい率上限まで平屋を建てる場合、将来増築で部屋を増やすこともできません。
対策としては、数十年暮らすことを想定して間取りをしっかりつくりこむことが大切です。
また、リフォームやリノベーションで間取り変更し、ライフスタイルの変化に対応できるようにしておくのも1つの考え方です。
プライバシー性や防犯性が低い
すべての部屋が1階になる平屋は、2階建てよりプライバシー性や防犯性が低く住んでから後悔すると言われることも多いです。
例えば、1階の寝室は夜窓を開けて換気するのが難しく、外からの視線が気になる場合もあります。
1階で生活が完結する半面、周囲の建物からの視線が気になりカーテンを開けられないケースも少なくありません。
対策としては、周囲の建物が遠い郊外の土地を選んだり、外構のフェンスや生垣など目隠しをつくったりするのが効果的です。
また、空き巣などの侵入口になりそうな窓は、防犯ガラスや面格子・シャッターなどで防犯性を高めることも大切です。
周囲の視線は図面だけだと分からない部分なので、間取り図ができたら土地を見ながらプライバシー性や防犯性をチェックしましょう。
バルコニーがなく洗濯物が庭干し
バルコニーがない平屋で洗濯物を庭に干す場合、防犯性や利便性が低いためやめたほうがいいと言われることもあります。
せっかくおしゃれな外観デザインの平屋を建てても、庭に洗濯物を干すと生活感が出て残念な印象になってしまうケースも。
バルコニーのない平屋の洗濯物問題については、ランドリールームの設置で対策するのがおすすめです。
ランドリールームがあれば洗濯動線を一ヵ所にまとめることができ、周囲の視線や盗難、天候の変化などを気にせず効率的に家事をこなせます。
こちらでランドリールームの間取りについて詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
関連コラム:家事動線がよくなる間取りの工夫|ランドリールームのある暮らしと実例紹介
日当たりや風通しが悪い
平屋は2階建てよりワンフロアの面積が広くなり、窓から遠い場所ができて日当たりや風通しが悪くなるためやめたほうがいいと言われることが多いです。
特に延床面積が広くなるほど、中心が窓から遠くなり暗く風が抜けない部屋ができやすいです。
対策としては、中庭で間取りの中心に自然光や風を取り入れるのが効果的です。
中庭をつくるのが難しい場合は、暗くなりそうな部屋に天窓を付けるのも1つのアイデア。
また、南向きで横長の間取りにして、窓からの距離を均等にする方法もあります。
こちらで横長の平屋間取りについて詳しく解説しています。
関連コラム:【南玄関】平屋の間取り実例|ローコストで建てられる横長の平屋のポイント
固定資産税が高い
平屋は2階建てより資産価値が高いと見なされ、固定資産税が高くなるというのもやめたほうがいいと言われる理由の1つです。
前述したように平屋は2階建てより敷地面積が広く、建築費用も高くなる傾向があります。
固定資産税は土地や建物の資産価値をもとに計算されるため、2階建てより平屋の方が高くなる可能性が考えられます。
ただし、延床面積に含まれない小屋裏やロフトを活用したり、郊外の安い土地を選んだりすれば、平屋の固定資産税を抑えることも可能です。
「A-1 home」は固定資産税を含めた平屋についてのご相談を受け付けています。
平屋に興味をお持ちの方、費用や間取りについてご質問がある方は、お気軽にお問い合わせください。
水害のリスクが高い
大雨による洪水や津波などの水害が発生した際、平屋は2階に避難できないためやめたほうがいいという意見もあります。
万が一床上まで浸水した場合、平屋は家財道具や居住スペースがすべて使えなくなってしまう可能性があります。
これから土地を購入する場合は、ハザードマップを確認して水害リスクが低い場所に平屋を建てて対策しましょう。
ハザードマップでは、洪水などによる浸水リスクが高い場所をマップ上で確認できます。
必ず水害を防げるわけではありませんが、リスクが低い土地を選ぶのに役立ちます。
候補の土地は必ず国や自治体のハザードマップで水害リスクを確認しましょう。
平屋をやめたほうがいい人の特徴とは
最後に、ここまで挙げてきたポイントを踏まえて、平屋をやめて2階建てを検討した方が良い人の特徴をまとめてみましょう。
※平屋をやめたほうがいい人の特徴例
- 駅前など土地相場が高い場所に住みたい
- 水害リスクが高い土地を持っている
- 将来家族が増える可能性が高い
- コストパフォーマンスを重視する
土地相場が高い駅前などのエリアは、平屋だと取得費用の負担が大きくなるため、面積効率が良い2階建ての方が向いている可能性があります。
また、河川や海の近くなど、水害リスクが高い土地を持っている方も、万が一のとき上の階に避難できる2階建てのメリットが大きいです。
お子さまの誕生や二世帯化など家族が増える可能性がある方も、間取りの柔軟性が高い2階建てを検討してみる価値があります。
ただし、ここで挙げたのはあくまで一例で、実際に平屋と2階建てどちらが向いているかはさまざまな要素が影響します。
なるべく平屋・2階建て両方の施工実績が豊富なハウスメーカーに相談し、予算やライフスタイルを踏まえて理想のプランを提案してもらうのが確実です。
平屋と2階建ての比較は茨城のA-1 homeにお任せ
「A-1 home」は茨城県を中心に注文住宅を手がける建築会社で、平屋・2階建てともに豊富な施工実績がございます。
お客様のご予算や希望エリア、理想のライフスタイルなどをお伺いし、平屋と2階建てどちらが向いているかのご提案も可能です。
土地探し、間取りづくり、住宅ローン計画など、住まいづくりのことなら何でもお気軽にご相談ください。