ログハウス風の家はどんな住宅?

ここ数年人気の高い北欧風のインテリアを好む人にとっても、山小屋のような味のあるインテリアを好む人にとっても、無垢材がふんだんに使われた内装は魅力的です。

北欧風のおしゃれでシンプルそしてナチュラル雰囲気のログハウスは、工場で生産された木材、素朴で野性味のある山小屋のような雰囲気のログハウスは、手作業で作られた木材から作られます。見た目はかなり雰囲気が違いますが、どちらもログハウスです。

一方、ログハウス風住宅とは、日本の伝統的な木造軸組工法で建築されるログハウスのような風合いを持った家のことです。ログハウスの持つ問題点に悩まされず、ログハウスの持つ良さを生かした家は、ログハウス風の家、ログハウス風住宅と呼ばれます。

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ログハウスのメリット

ログハウスは、屋根とコンクリートの基礎以外は、すべて木材で建築された家です。木材を積み上げて壁を作るので、一般的な住宅のような窯業系サイディングなどの建材は使いません。したがって、家の中の天井、壁、床もすべて木材です。そんなログハウスには挙げればきりがないほどたくさんの良さがあります。具体的にはどのような良さがあるのでしょうか?

家の中の温度差が少ない
木材には熱の伝導率が低いという特性があります。家全体が木材でできているログハウスでは、夏の暑さを家の中に取り込む量も、暖房の暖かさを逃がす量も少ないということです。その断熱性の高さは、同じ厚さのコンクリートの壁に比べると、約12倍です。その為、夏は涼しく冬は暖かい、暖房をつけている部屋とつけていない部屋の温度差、暖房をしている時間帯としていない時間帯の温度差が抑えられるという室内環境が調います。

湿度が調整される
気候の変化は湿度にも影響します。梅雨時にはジメジメする、冬には乾燥する理由は、空気中の水分量が変化する為です。しかし、木材で作られた家の中では、梅雨でもジメジメせず、冬でもカラカラに乾燥しません。なぜなら、木材には、目に見えない無数の穴があり、その穴から空気中の水分を吸収したり、放出したりするという働きがあるからです。空気中に水分が多く、ジメジメしている時にはその水分を吸収し、空気中の水分が減って乾燥している時には、蓄積していた水分を放出することで、常に室内の湿度を調整します。

木の香りに癒される
木の香りは、木が大地に根を張っていた頃に、空気中の菌や、虫から身を護るために発生させていた揮発性物質が作り出すものです。木材となった後もその揮発性物質は発生し続けています。そしてその香りには、私たち人間の心を落ち着け、安らぎを与える効果があります。森林浴をすると爽やかな気分になるのと同じ効果が室内でも得られるのです。その他にも睡眠の質が良くなる、自律神経のバランスが良くなり、免疫力が高まる、アレルギー性疾患の予防と回復に役立つなど、様々な健康効果があります。

外装と内装の質感に深みが出てくる
壁や床は、毎日丁寧に掃除をしていても、紫外線や空気中のホコリなどで、長年のうちには劣化してしまうものです。しかし、木材で作られているログハウスでは、紫外線の日焼け効果で味わいが増し、深みのある色合いに変わっていきます。クロスや床材の張替えは、種類にもよりますが、築10年程度を目安にしなくてはなりませんが、ログハウスではその必要がありません。

家に嫌な臭いがつかない
換気の悪い家や、築年数の長い家では特に家のニオイが気になることがあります。ですが、実はどんな家にも多少の差はあるもののその家特有の匂いがあります。しかし、ログハウスには、木の持つ消臭効果と香りがあるので、家の中にはいつも爽やかな匂いがします。

地震に強い
頑丈な木材を通常の住宅の倍以上使って造られているログハウスには、非常に高い耐震性があります。頑丈なだけではなく、積み上げられて作られている壁が、揺れに対してずれながら柔軟に対応するからです。近年起こった大地震の際の調査でも、倒壊したログハウスはなかったということが分かっています。

火事に強い
木は燃えやすいと思われる方が多いと思いますが、実は10分間に1センチ程度しか燃え進みません。さらに、ログハウスでは建材に化学物質が使われていないので、有害なガスが発生する心配がありません。

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ログハウスのデメリット

良い面がたくさんあるログハウスですが、実際に暮らしてみると、困った問題も出てきます。ただ、これらの問題は、家の手入れやDIYが大好きで苦にならないという人にとっては、気にならない問題です。反対に、ログハウスが大好き、家の手入れやDIYが苦にならないという人にとって、ログハウスのデメリットはないということでもあります。

メンテナンス
通常の住宅でも外壁塗装は必要ですが、その期間は10~15年程度に1回という割合です。それに比べると、ログハウスでの外壁塗装は新築3年後に1回、その後は約5年を目安に定期的に塗装をしなくてはなりません。家族で塗装をする場合には、業者に依頼するよりも費用が抑えられます。ただし、2階建てであれば、足場を組まなくてはならないので、塗料代の他に足場を組む費用もかかります。

そしてもう一つ、セトリングの調整というメンテナンスも必要です。新築してから約3年程度は、木が乾燥し続けているので、壁が下がってくるセトリングという現象が起きます。その為、ログハウスにはセトリング対策の為に壁にボルトが通してあったり、柱にジャッキがついていたりします。これらを壁が下がってきたら調整する作業が必要なのです。もし調整しないと、ドアや窓の開閉がしにくくなってしまう恐れがあります。

雨漏りすることがある
ログハウスの壁は積み上げられたログ材で作られている為、台風などの強風で雨が壁にたたきつけられると、ログ材の交差しているノッチという部分や、窓やドア枠から雨が沁み込んできてしまうことがあります。

隙間風が入ってくることがある
ログハウスには、高気密住宅のような気密性がありません。反対に言えば、常時換気されている換気の良い家ともいえるのですが、冬場はとても冷えます。温暖な地域では気にならないデメリットですが、寒さが厳しく、風がよく吹く地域では、冬の辛さの原因になることもあります。

間取りに制限がある
一般的な木造軸組工法で建築される家に比べると、間取りの自由度が低く、収納スペースもたくさん作れません。

周囲の住宅から浮いてしまう
広大な敷地があり、周囲を森や林に囲まれているというような夢のような環境に家を建てられる人がたくさんいるわけではありません。多くの人は、普通の住宅地に自分たちの家を建てます。その為、環境によっては、周辺の景観に溶け込まず浮いた雰囲気の家になってしまう恐れがあります。家族全員がログハウスを大好きであれば、何の問題もありません。しかし、一人でも周囲から浮き立っていて居心地が悪いと感じている家族がいれば、幸せな家ではなくなってしまいます。

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ログハウス風住宅の特徴

暮らしやすい家の条件は、室内環境が調えやすく健康に良い家です。居心地の良さを感じる家の条件は、好みのインテリアが実現できる家です。ログハウス風住宅は、心と身体の健康を育み、夏涼しく冬暖かい家を実現するログハウスの暮らしやすさだけを取り入れ、メンテナンスの煩雑さや雨漏り、隙間風などの問題点を取り除いた家です。さらに、建築工法は木軸在来工法なので、ログハウスに比べると、間取りと内装の自由度が高い家でもあります。

天井、床、壁を全て無垢材で仕上げる、天井と床は無垢材にし、壁は他の建材を使うなど、好みに合わせて自由な組み合わせで内装を仕上げられます。その為、ログハウスよりも多彩な室内の雰囲気を演出できます。例えば、内装はすべて無垢材にし、薪ストーブを設置してログハウスのようなインテリアにする、フローリングと白っぽい色の壁との組み合わせで北欧風のインテリアにする、畳みの小上がりを作ってダイニングテーブルと組み合わせ和のテイストを取り入れるなど、好みによってさまざまな雰囲気の部屋を作れます。

インテリアだけではなく、収納スペースの確保がしやすいこともログハウスより暮らしやすい理由の一つです。子供が多い家族、二世帯で暮らす家族では、玄関に靴が溢れる、リビングが片付かないといった問題が一般的な住宅であってもよくおこります。ログハウスではそれがわかっていても、たくさんの収納を作ることができません。

ログハウス風住宅であれば、用途に合わせて適切な大きさの収納スペースを作れます。例えば、玄関に大型土間収納があれば、靴の他にバギーやスポーツ用品も収納でき、玄関がすっきりします。リビングにファミリークローゼットがあれば、帰宅した家族の上着などがすぐしまえ、お出かけの準備も楽にできます。リビングで子供が使うおもちゃなどもすぐにしまえるので、リビングが散らからずにすみます。キッチンにはパントリー、脱衣所には下着やタオルをしまえる収納スペースを作ると、主婦の家事負担が軽減できます。

ログハウス風住宅は、子育て中の家族にも、ご夫婦だけで暮らす家族にも、暮らしやすい快適さが実現できます。ぜひ、新築住宅の選択肢の一つとしてログハウス風住宅をご検討ください。

ログハウス風住宅・健康住宅をお考えならエイ・ワン(株)にご相談を

エイ・ワン(株)は無垢材を内装に使ったログハウス風住宅など、ローコストで暮らしやすいシンプルな住宅を建築する会社です。

ローコストではありますが、建築基準法で定められた耐震性以上の耐震性、家を劣化させない工法による高い耐久性、複層ガラスの窓や断熱材による高い断熱性を備えた長期優良住宅に対応できる性能の住宅です。

長く住まえる家、快適な暮らしができる家は、住宅性能の高い家です。加えて、無垢材の内装の家は、天然の木材が持つ特性によって、家族の健康を守り、心を癒す住宅です。

エイ・ワン(株)は、施主様のライフスタイルや人生観に合わせた住宅の在り方を常に考え、お客様にとって最適な解決策をご提案する暮らしやすい家の創り手です。

”全ては笑顔の為に”

これは、当社が常に心掛け、実践している家づくりです。

エイ・ワン(株)では、これまでに培ったノウハウと、数多く施主様の問題解決を行ってきた豊富な実績を基に、施主様の希望を叶える無垢材を使った家のプランを設計し、ご提案いたします。

ご提案の過程で、家族の夢や実現したいライフスタイルなどの、ご希望を存分にお聞かせください。
当社のスタッフが全力で、お客様の家づくりに寄り添います。

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監修者情報

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)は、茨城県行方(なめがた)市で1981年より40年以上「設計・施工・監理一貫体制」で家づくりをしている工務店です。
一級建築士5名/二級建築士2名/宅地建物取引士3名/ファイナンシャルプランナー2名
が在籍しており、各分野の専門知識を持ったプロがマイホームを共に形にしていきます。

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