経年変化が楽しめる無垢の家のリビング インテリアと間取りは?

無垢材の内装には数えきれないほどの良さがありますが、その中の一つに挙げられるのが経年変化による色味の美しさです。サクラ材のように色がそれほど変化しない無垢材もありますが、多くの無垢材は経年とともに色が変化していきます。次第に落ち着いた飴色に変化するパイン材や、黄褐色に変化するタモ材のように色が濃くなる建材、ウォールナットやバーチなど色味が明るくなっていく建材など、変化する色味の美しさが楽しめます。

そんな無垢材を床や壁に使った無垢の家のリビングに調和するインテリアと、暮らしやすいリビングにする為の工夫について考えていきましょう。

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無垢材のリビングに調和するインテリア

無垢材は種類によって色が経年変化していきます。例えば、パイン材は、始めは明るい白色ですが、年数を経るにしたがって、飴色に変わっていきます。

家は何年も住まうところですが、家具も同じように長年使い続けるものです。したがって、家具や内装材を選ぶ時に、始めの色だけではなく、数年後の色のことも考えておくことが大切です。

無垢材の内装

無垢材を使った内装には、床、壁、天井を全て無垢材で統一する方法と、床を無垢材フローリングにし、壁や天井には他の建材を使う方法があります。

床、壁、天井を全て無垢材で統一する

室内の環境を調えるという無垢材の持つ良さを満喫でき、ナチュラルな雰囲気を作る内装です。無垢材の良さとは、室内環境を調えることにあります。無垢材には、調湿作用があります。湿度の高い時期には湿度を吸収し、乾燥した時期には吸収した水分を放出して常に快適な湿度を保つという働きです。

また、熱を移動させないという働きもあり、夏は外の暑さを取り込まないので涼しい環境、冬は暖房の熱を逃がさないので暖かい環境の部屋を維持します。さらに、無垢材の香りには、癒し効果と免疫力を高める作用があります。心が落ち着き、病気になりにくい健康な身体が維持しやすくなります。クロス工事がない分、コストダウンが図れるという面もあります。

無垢材の床とクロスを組み合わせる内装

壁の張り方には、壁一面にクロスを張る方法、無垢材の壁板とクロスを組み合わせる方法があります。無垢材の床とクロスの組み合わせは、クロスの選び方で室内を好みのテイストに調えられます。

無垢材の床で、壁や天井はクロス張りにする場合は、アイヴォリーやオフホワイトなどの色をした無地のクロスが、最も床の色の経年変化に対応できます。せっかくの無垢材の床なので、クロスの素材も天然素材が向いています。天然素材のクロスにはどのような種類があるのか確認しておきましょう。

  • 洋紙クロス 針葉樹・広葉樹の幹を原料とし木材パルプが原料の洋紙から作られます。色や柄のヴァリエーションが豊富です。大量に生産するので、クロスのグレードや種類にもよりますが、天然素材のクロスの中では手頃な価格です。
  • 和紙クロス 楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)という植物の靭皮(じんぴ)繊維を使って手作業で作られます。自然素材の美しい風合いがありますが、量産できない為、高価です。
  • ケナフクロス リサイクル紙の原料でもあるケナフという1年草から作られます。土に埋めると自然に還るので環境壁紙とも呼ばれています。自然な風合いですが、水を弾くので水回りでも使えます。
  • コットンクロス オーガニックコットンを原料として作られます。暖かい雰囲気と手触りの良さが特徴です。
  • リネンクロス 麻から作られます。布地の織り方によって細かな異なりますが、総合的には、立体感のある風合いと感触の良さ、優れた通気性、保湿性が特徴です。
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無垢材内装のリビングに調和する造り付け家具

リビングルームの家具を造り付け家具にすると、部屋のサイズにピッタリ合い、落ち着きのある部屋になります。ソファ、ローテーブル、テレビボードなどの家具や、チェストや棚などの収納スペースの建材を統一できる上に、デッドスペースが生まれません。

造作家具のメリット

置き家具で背の高い収納家具は地震の際の転倒などに不安がありますが、造り付けの棚であれば、転倒の心配がありません。その為、天井までの空間を無駄なく収納に使うこともできます。造作家具は、家を建てた後にリフォームで設置するよりも、新築の際に設置する方が、設置できる場所の制限が少なくなるので空間の無駄がなく、設置費用も抑えられます。

造作家具で気を付けなくてはならないポイント

置き家具と違って、模様替えの際に移動できないので、ライフスタイルの変化に対応できるデザインやサイズにする、家具によっては固定しない造作家具にするなどの工夫が必要です。造り付け家具を考える時に大切なことは、部屋のサイズに合わせるだけではなく、家族構成、数年後の暮らしの変化に合わせること、造作家具への希望を十分に設計者に伝えることです。

造作家具にかかる費用

造作家具には、大工工事で作る造作家具と家具工事で作る造作家具があります。ガラスが組み込まれた扉をつける、引き出しをつけるなどの凝った造りの家具は、家具工事に分類されるので割高になり、棚やカウンターなどは大工工事に分類されるので、予算が抑えられます。造作家具で思いのほか予算が嵩んでしまったということにならないよう、打ち合わせの段階で、予算についても確認しておく必要があります。

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リビングの間取り

リビングは、家族が多くの時間を過ごす部屋です。その為、ここ数年主流になっている間取りは、リビングとダイニング、キッチンがつながっている間取りです。食事をした後はもちろん、子供たちは学校から帰ると、ほとんどリビングで過ごす家庭は少なくありません。子育て中のお母さんにとっても、リビングとダイニング、キッチンがつながっている間取りは、家事をしながら子供の様子を見守りやすく便利です。

また、繋がっている間取りには間仕切り壁がないので、ライフスタイルの変化に応じて間取りを変えやすいというメリットもあります。その反面、起きるかもしれない問題点もあります。

起きるかもしれない問題点

家事動線と生活動線がぶつかる

水回りを集中させる為に、リビングとダイニング・キッチンの奥に浴室、洗面所、トイレがあれば、生活動線と家事動線がぶつかって、暮らしにくい間取りになってしまいます。生活動線と家事動線がぶつからないようにする為には、リビングから2階、浴室、洗面所、トイレに行ける配置、リビングからキッチンに行ける配置、リビングから洗濯機が置いてある場所に行ける配置になるように出入り口のある間取りが必要です。

キッチン、浴室、洗面所などの水回りは集中させても、トイレは別の出入り口からいけるようにしておく、又はサブトイレ、サブ洗面所を作るなども選択肢の一つです。

来客があった時にキッチンが丸見えになってしまう

リビングを客間としても使う場合には、リビングとダイニング・キッチンがつながっていると、キッチンの生活感が全て来客の目に触れてしまいます。常に見せるキッチンにしてあり、スポンジや洗剤までおしゃれにコーデイネートされていれば、気にならないかもしれません。しかし、タイミングによっては困ってしまうこともあるでしょう。そのような事態を避ける為には、キッチンのレイアウトにも工夫が必要です。対面式で前面に腰壁のあるキッチンであれば、食後の後片付け中に不意の来客があったとしても、キッチンの手元が見えません。では、キッチンが全て見えるアイランドキッチンや、壁付Ⅰ型キッチンにしたい場合には、どのような解決方法があるでしょうか?

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リビングとダイニング・キッチンに緩い仕切りを作って解決

リビングとダイニング・キッチンをしっかり分けてしまうのではなく、緩く分けることで、リビングとダイニング・キッチンがつながっている良さ、家族のふれあいや、日当たり、風通しのよさ、開放的な空間を守りつつ、キッチンの生活感を見せない間取りが作れます。

リビング階段

ここ数年人気のリビング階段は、玄関からリビングが直結している間取りに採用すると、家族の自然な触れ合いができる家を作ります。玄関から直接各自の居室に行くのではなく、リビングを通り抜けるからです。この階段をリビングとダイニング・キッチンの中間に設置すると、1階と2階を繋ぐだけではなく、リビングとダイニング・キッチンに間の緩い仕切りとしての働きもします。リビングにお客様を迎えている時には、キッチンからも対話ができ、しかも目の前にダイニング・キッチンがないので、キッチンの生活感を見せません。

ただし、この間取りにした場合、2階との空間も繋がるので、冷暖房の効率が落ちる、調理のニオイが2階にも広がってしまうという面もあります。

開け閉めできる間仕切り壁

光を通す素材の間仕切壁をリビングとダイニング・キッチンの間に作るという選択肢もあります。普段は見通しを良くする為に開けておき、リビングを客間として使いたい時には閉めるという使い方ができます。

袖壁をつける

リビングとダイニング・キッチンの間に袖壁を作る方法もあります。袖壁に型ガラスのFIX窓をつけると、日当たりを遮らずに済みます。袖壁の幅や窓の大きさ、ガラスの種類を工夫することで、見通しは良いが、来客にキッチンの生活感を見せないリビングにできます。また、家族にとっては、食事をする空間と、くつろぐ空間を緩く分けることができます。

居心地が良いリビングにする為にはインテリア、暮らしやすいリビングにする為には間取りの工夫が大切です。家族構成やライフスタイル、好みに合わせたテイストのリビングで、楽しい家族の団欒をお楽しみください。

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居心地の良いリビングのある家をお考えならエイ・ワン(株)にご相談を

 

エイ・ワン(株)は無垢材を内装に使ったログハウス風住宅など、ローコストで暮らしやすいシンプルな住宅を建築する会社です。

ローコストではありますが、建築基準法で定められた耐震性以上の耐震性、家を劣化させない工法による高い耐久性、複層ガラスの窓や断熱材による高い断熱性を備えた長期優良住宅に対応できる性能の住宅です。

長く住まえる家、快適な暮らしができる家は、住宅性能の高い家です。加えて、無垢材の内装の家は、天然の木材が持つ特性によって、家族の健康を守り、心を癒す住宅です。

エイ・ワン(株)は、施主様のライフスタイルや人生観に合わせた住宅の在り方を常に考え、お客様にとって最適な解決策をご提案する暮らしやすい家の創り手です。

”全ては笑顔の為に”

これは、当社が常に心掛け、実践している家づくりです。

エイ・ワン(株)では、これまでに培ったノウハウと、数多く施主様の問題解決を行ってきた豊富な実績を基に、施主様の希望を叶える無垢材を使った家のプランを設計し、ご提案いたします。

ご提案の過程で、家族の夢や実現したいライフスタイルなどの、ご希望を存分にお聞かせください。
当社のスタッフが全力で、お客様の家づくりに寄り添います。

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監修者情報

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)は、茨城県行方(なめがた)市で1981年より40年以上「設計・施工・監理一貫体制」で家づくりをしている工務店です。
一級建築士5名/二級建築士2名/宅地建物取引士3名/ファイナンシャルプランナー2名
が在籍しており、各分野の専門知識を持ったプロがマイホームを共に形にしていきます。

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