天然無垢材はどんな部屋にあう?
天然無垢材は天然の木を伐りだして作られた自然素材の建材です。そして住宅の外装にも内装にも構造部にも使うことのできる丈夫な建材です。
この天然無垢材は、内装のどのような部分に使われ、どのような部屋に合うのでしょうか?
天然無垢材を使った内装
天然無垢材は、床、壁、天井の他にも、階段や手すり、格子、棚など、あらゆる部分に使われます。その中で、床、壁、天井の部分に使われる天然無垢材の特徴を他の建材と比較しながら、確認していきましょう。
床に使われる建材の種類と特徴
床には天然無垢材のフローリングの他に、集成材のフローロング、コルク、クッションフロア、タイルなどがあります。それぞれの特徴を確認していきましょう。
天然無垢材のフローリング
吸湿性があるので、素足で歩いてもベタベタせず気持ちの良い感触です。乾燥する季節には内部に貯めている水分を放出するので、滑りにくく、木の柔らかさが衝撃を吸収するので、足首やひざ、腰の関節に負担をかけません。また、吸音性もあるので、不快な音を柔げます。
天然無垢材のフローリングはどんな部屋に合う?
子供が裸足で安全に走り回れるので、子供部屋やリビングにはぴったりです。特に2階に子供部屋があると、下の部屋に足音が届いてしまいます。しかし、無垢材には吸音性があるので、1階の部屋に響く子供の走り回る音を軽減できます。滑りにくく、暖かな感触なので、冷えやすいお年寄りの部屋にも向いています。
また、犬や猫のいるお宅では、ペットが出入りする部屋を天然無垢材にするとペットの健康を守れます。犬や猫は滑りやすい床材の部屋で暮らすと、足腰に負担がかかってしまうのです。特に犬の場合は、転倒事故による脱臼や骨折を防ぐことができます。爪痕の傷が気になるという方もいらっしゃいますが、犬も猫も大事な家族の一員、健康を維持してあげることはとても大切なことです。
天然無垢材は、傷も味わいの一つですが、気になる場合、小さな傷は水で濡らせば復元して目立たなくなります。また、ペットの爪の傷以外でも、硬い物を落としてへこみキズができてしまった場合は、お湯とアイロンでかなり復元できます。木の繊維が切断されてしまったキズができてしまっても、同色系のパテ補修できます。築後何十年もたち、全面的に補修したい場合には、業者に依頼して専用の電動サンダーで全面を削る方法もあります。(ホームセンターなどで購入できるサンダーで削ると収拾がつかなくなる恐れがありますので、全面的に削る場合には専門家に依頼することをおすすめします。)
合板フローリング
集成材と化粧材を張り合わせたフローリングです。天然無垢材のフローリングに比べて硬い建材なので傷がつきにくく、表面に加工がされているのでシミがつきにくいという特徴があります。
コルク
樹皮を加工して作られた建材です。耐久性が高く、吸音性、弾力性、断熱性にも優れた建材です。コルクも子供部屋やペットの出入りする部屋に向いています。ただし、水分が沁み込んでシミになりやすいという難点があります。
タイル
タイルの最も大きな特徴は、水が沁み込まないということです。ひんやりした硬い感触のする滑りやすい建材です。水や汚れが沁み込まないので、キッチンに向いています。また、リビングルームや寝室などの掃き出し窓のある部屋のインナーテラスとしてフローリングと組み合わせることもできます。
クッションフロア
塩化ビニールで作られた床材です。水が沁み込まず、汚れが付きにくく、弾力性もあります。脱衣所やトイレに向いています。
壁に使われる建材の種類と特徴
壁は内装の中でも視覚的に室内の雰囲気に大きく影響する部分です。機能面に加えて、視覚的な要素も考慮しながら選ぶ必要があります。
天然無垢材の壁
無垢材の壁は、視覚的にはナチュラルな雰囲気を作ります。まだ他の建材と組み合わせて部分的に無垢材を使い、モダンな雰囲気を作ることもできます。
機能面では、視覚的な癒し効果と紫外線の刺激を和らげる効果があります。無垢材の持つ木目は、波の音や星の瞬きと同じようなゆらぎ効果を生み、心を癒します。また、紫外線は外にいる時だけではなく室内にも侵入してきて、目を疲れさせます。しかし、無垢材には、紫外線を吸収する働きがある為、眩しい光が目に優しい光に変わるのです。
また、室内の湿度を調節する働きや熱を伝えにくい性質がある為、快適な室内環境を調えます。ホコリなどのちょっとした汚れは簡単に掃除できるメリットもあります。
天然無垢材の壁はどんな部屋に合う?
自然な雰囲気を演出したいリビングや、ゆったり安らぎたい寝室に向いています。また、子供の健康維持に役立ち、子供の作り出す騒音を軽減できるので、子供部屋にも向いています。
クロス
クロスには、布、紙、ビニールなどの種類があります。
綿や麻などの自然素材や合成繊維から作られる布クロスは、高級感があり、落ち着いた暖かな雰囲気を作ります。
洋紙や和紙から作られる紙クロスには、様々な色や柄、風合いが豊富に揃っています。その為、どんな部屋であっても、好みの部屋の雰囲気と床材に合う壁にしやすい壁材です。
塩化ビニールから作られたビニールクロスは、色や柄が豊富で、汚れが付きにくいという特徴があります。
天井仕上げ材に使われる建材の種類と特徴
天井の仕上げ材には、壁と同じように木材やクロスが使われます。
天然無垢材の天井
天然無垢材を天井の仕上げ材として使うと、天然無垢材の種類や幅、天井の勾配によって、実にさまざまな室内の表情を作り出します。すべて天然無垢材を使う方法の他に、他の建材と組み合わせたり、漆喰や珪藻土で仕上げる湿式工法の一部に取り入れたりすることもできます。
天然無垢材の天井はどんな部屋に合う?
天然無垢材を天井の仕上げ材に使う場合、その使い方で室内のデザイン性を大きく左右します。壁や床と調和していれば、どんな部屋にもあい、趣のある空間を演出します。
また、機能面では天然無垢材の持つ吸湿性と調湿性が室内の湿度を調整し、熱を伝えにくい性質が高い断熱性を発揮します。
クロス
壁紙と同じように、布、紙、ビニールなどの種類があります。最もポピュラーな天井仕上げ材は、紙を裏打ちしたビニールクロスです。多彩なカラー、テクスチャーが豊富に揃っています。
また、室内環境を快適にする為の機能が付加されているタイプのクロスもあります。機能面で考えると、消臭や抗菌機能のあるクロスは、ペットの部屋やトイレ、吸湿や調湿機能のあるクロスは寝室や子供部屋、吸音機能のあるクロスはピアノ室、耐火機能の高いクロスはキッチンというように、部屋に合わせた機能の付加されたクロスが選べます。
天然無垢の部屋の良さ
天然無垢材の内装の部屋は、シンプルで自然な雰囲気の見た目になるだけではなく、木の持つ性質によって、室内環境が大きく向上します。
インテリアの好みに合わせて、すべて天然無垢材の内装にする選択肢もあれば、床だけ、壁だけ、天井だけに使うという選択肢もあります。また、他の建材と組み合わせて使うこともでき、デザイン的に無限の可能性があります。
また、室内環境という面から考えても、高い断熱性、吸湿性、調湿性が、夏は涼しく、冬は暖かい、梅雨時にもジメジメしない快適な室内環境を作り出します。
そして、木の香りや木の模様が人間に与える癒し効果で、毎日の暮らしを穏やかにします。
天然無垢材の部屋がある家ならエイ・ワン(株)にご相談を
エイ・ワン(株)は、施主様のライフスタイルや人生観に合わせたログハウス風の住宅の在り方を常に考え、お客様にとって最適な解決策をご提案する「ログハウス風の家」の創り手です。
”全ては笑顔の為に”
これは、当社が常に心掛け、実践している家づくりです。
エイ・ワン(株)では、これまでに培ったノウハウと、数多くの施主様の問題解決を行ってきた豊富な実績を基に、施主様の希望を叶える木の家のプランを設計し、ご提案いたします。
そのご提案の過程の中で、家族の夢や実現したいライフスタイルなどのご希望を存分にお聞かせください。
当社のスタッフが全力で、お客様の家づくりに寄り添います。