基礎工事│鎮物を静かに沈めましょう
新築住宅の基礎工事の時に家の中心に「鎮物」を埋めます。
※地域によっては鎮物を埋めない地域もあるようです鎮物は、お施主様や工務店が用意するものではなく、神職様に地鎮祭の時にご用意いただき、お祭りしたものを基礎工事の日までお預かりしておくことが一般的です。
鎮物とは、土地の神様に対する貢物の意味だそうです。
鎮物は、古墳時代の出土品にもあるくらいで、その歴史はとても古いのですが、一般の人が見る機会はほとんどないかと思います。
鎮物は桐の箱に入っていて、箱のまま新築住宅の中心に埋めますから、中身を見ることもまずありません。
神式や仏式で使う本格的な鎮物の中には7種で一組のものが入っています。
鎮物の中に入っている7種一組は、
鉄人像、鉄鏡、鉄長刀子、鉄小刀子、鉄矛、鉄盾、鉄玉 になります。
鎮物には「奉鎮(ほうちん)」と書かれたものもあります。
「奉鎮(ほうちん)」とは、
神式の重要な儀式(新築住宅の場合、地鎮祭)を行ったという意味で、奉鎮は、「神の霊や祖霊などに安らかに穏やかにお鎮まりいただいた」ということでもあります。
鎮物は、基礎工事を行っている工務店や建設会社の担当者が埋めるのが一般的です。
あまり宗教じみていない昔から日本で行われてきた風習ですので、地鎮祭を行った神職様・僧侶様、またはお施主様など誰が埋めても良いそうです。
ちなみに、鎮物は「忌物(いみもの)」ともいうそうです。