メディア掲載の事例

エイ・ワン――555万円の家 10年後照準(北関東VBファイル)
2004/08/12 日本経済新聞 地方経済面 (茨城)

住宅業界の常識を変えたい――。建築事務所を営む荒井一美氏が誰もが満足できる低価格住宅の浸透を目指して経営するのがエイ・ワン(茨城県行方市)だ。

五百万円台で建てられる「進化する家 キュート」を企画・販売している。最大の売り物は安さ。延べ床面積四十四・七六平方メートルの基本型「タイプS135T」は五百五十五万円。

リビング十八・八畳に洗面所、キッチン、浴室、トイレつきで、内装には天然木材を使用。木の家の魅力を前面に押し出す。

低コストを可能にしたのが、無駄な設計の排除。

間仕切りや廊下など生活に必ずしも必要ない部分を削った。

従来の低価格住宅は追加オプションを付けると結局、千万円を超えるケースが多かったがキュートは徹底した低コストを追求した。

荒井社長が強調するのは住宅ローンに苦しまない住まいづくりだ。

「家とは本来、やすらぎを得る場所。

それなのに重い住宅ローン負担に耐えられず、自殺者まで出るのは本末転倒だ」との思いからキュートの企画を始めたという。

念頭に置くのがアパートの家賃程度の負担で住める家。二十五歳から三十五歳まで家賃六万円の賃貸暮らしだと、七百五十万円かかる。

一方、金利二・三七五%で千万円を借り入れて土地とキュートを購入した場合、月八万五千二百六十九円の十年返済で終わる。

住宅購入後十年たって結婚や出産などでライフスタイルが変われば
(1)キュートを売却して新邸建築
(2)キュートを賃貸に出して新邸建築
(3)増築――などの選択肢を選べると提案する。

延べ床面積五十四・六五平方メートルのタイプは六百八十万円、八十四・四七平方メートルのタイプは九百五十五万円。利幅は小さいといい、モデルルームも専用施設を設けず、実際に住んでいる人に負担にならない範囲で見学させてもらう契約を結んでいる。

荒井社長は全国で結婚式場やホテルの設計を手がけてきた実力派。低価格住宅を入り口に、買い替え時にはワンランク上の住宅設計を任せてもらう狙いもある。

「十年後の囲い込み」だ。

今後、進めたいのがクラインガルテン事業。クラインガルテンとはドイツ語で「小さな庭」を意味する。

農園とキュートを組み合わせた土地の賃貸・分譲で、滞在型または永住型市民農園として提供する。場所は霞ケ浦近くの行方市や鉾田市に用意する予定だ。

エイ・ワン 茨城県で販売 500万円台で住宅建設。
2004/07/15 日経産業新聞 → 日経住宅サーチ

住宅設計のエイ・ワン(茨城県行方市、荒井一美社長)は五百万円台で建てられる低価格住宅を開発した。

間仕切りや廊下など生活に必ずしも必要のない部分を削ることでコストを低減。賃貸と比べた割安感を前面に今後三年間で県内百棟の販売を目指す。名称は「進化する家 キュート」。

外壁と屋根に、さびに強い表面処理鋼板を採用。

内装には天然木材を使用した。

シックハウス症候群の原因とされるホルムアルデヒドが出ないという。

基本型「タイプS135T」の延べ床面積は四十四・七六平方メートル。

リビング十八・八畳に洗面所、キッチン、浴室、トイレがつく。

五百五十五万円と従来の低価格住宅を大幅に下回る価格に設定した。

モデルハウスとして使用させてもらうことを条件に七月末まで販売価格を一割引きする。

月三件ペースでの受注を目指す。将来は全国に協力工務店を組織して拡販する。(水戸)

エイ・ワン 低価格住宅を開発――1棟500万円台 間仕切りなど削る。
2004/07/14 日本経済新聞 地方経済面 (茨城)

住宅設計のエイ・ワン(茨城県行方市、荒井一美社長)は五百万円台で建てられる低価格住宅を開発した。

間仕切りや廊下など生活に必ずしも必要のない部分を削ることで費用を低減。賃貸と比べた割安感を訴え、今後三年間で県内百棟の販売を目指す。

提案するのは住宅ローンに苦しまない住まいづくりだ。

名称は「進化する家 キュート」。外壁と屋根には、サビに強いガルバリウム鋼板を採用。

内装には天然木材を使用した。

シックハウス症候群の原因とされるホルムアルデヒドは出ないという。

基本型である「タイプS135T」の延べ床面積は四十四・七六平方メートル。

リビング十八・八畳に洗面所、キッチン、浴室、トイレがついている。

五百五十五万円と従来の低価格住宅を大幅に下回る価格に設定した。

子どもがいる家庭を想定した「タイプS165T」の延べ床面積は五十四・六五平方メートル。

二つの洋室にリビングダイニングとキッチン、洗面所、浴室などで六百八十万円。S135Tと玄関部分でつなげる増築も可能。キュートの狙いは二十歳代からの住宅取得を容易にすること。

家賃六万円で十年間賃貸暮らしをした場合、約七百五十万円かかる。

「費用をキュートの購入に回し、結婚や出産に合わせて増築や売却を選ぶほうが賃貸物件より得」(荒井社長)という。

キュート自体は利幅が少ないため、販売数を増やして収益を上げる計画。

七月末までモデルハウスとして使用させてもらうことを条件に販売価格を一割引きにし、月三件ペースでの受注を目指す。

将来は全国に協力工務店を組織して拡販する。

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